八十八夜茶の茶葉で🍃「はんず茶」づくりに挑戦・・・この機会が「はんず茶」を知り尽くす方との出会いに!

2023.05.24

今年の八十八夜にあたる5月2日に手摘みで茶摘みをしたことは前回のブログに書かせて頂きましたが、ではその後は?と気になりますよね?

実は今年初めて手摘みをした茶葉で「はんず茶」づくりに挑戦しました。

まずは「はんず茶」の説明から、「はんず」とは鹿児島で水甕(みずがめ)の事を指します。水道が普及していなかった時代に炊飯用の水を汲み置いたのが水がめであり、それを製茶に再利用したようです。水がめや大きな壺を庭先の竈(かまど)の上で横に寝せて、はんずの中で茶葉を炒り蒸しの原理で製茶してできるお茶を「はんず茶」と呼びます。

鹿児島の松元地区や日置地区では昔よくつくられていた「はんず茶」ですが、今では機械製造や委託して製茶をしてもらうことが増え、この受け継がれてきた技術を身につけている人もごくわずかとのこと・・・

そして今回「はんず茶」の製造を知った私たちは、見様見真似で「はんず茶」づくりに挑戦してみました!

皆でつくった初めての八十八夜摘みの「はんず茶」です🍵普段飲む煎茶とはまた違う香ばしい風味と味わいで、とても美味しかったです。

実はこの「はんず茶」作りには続きが・・・初めてのはんず茶づくりを通して、この伝統を残したいと動き出した池田選茶堂 店主 池田は鹿児島市直木町で農業をされておられる新福さんを訪ね「はんず茶」の製茶技術について教えて頂く機会を得ました。「はんず茶」やその製造方法の魅力を直接お伺いすることは大変貴重なことであり、改めて茶文化の深さを感じる機会となり、お茶の良さを伝えるものとしてその責任も感じました。

「温故革新」これが弊社の社訓です。歴史や文化を重んじ、尚且つ時代に合うように変化していく。

今回の「はんず茶」の出会いが今後の池田選茶堂の革新に大きな機会になったのは確かです。来年の八十八夜茶の手摘み体験が今から益々楽しみです